絵本 「バラク・オバマ」

バラク・オバマ

バラク・オバマ


オバマさんの生い立ちから大統領就任までの人生の物語をわかりやすく絵本にしてあった。

黒人の父と白人の母の間に生まれ、生まれてすぐに父が去り、インドネシア人の義父や白人の祖父母のもとで育ったオバマさん。
自分は何者か?自分の居場所はどこか?自分は何をしているのだろう?
そう問いつづけながら、やがて若者になり、大人になっていった。

そのことは、オバマさんの自伝でも詳細に語られているけれど、その物語を、この絵本は子どもにわかりやすいように、ごく短く、しかししっかりとまとめてあった。

ある時に、教会で、劇的な心境の変化があったことは、自伝でも書かれているけれど、この絵本でもとてもよく描かれていた。
愛があればそこが居場所であり、世界が自分の家族であり、自分はその一員なのだと。

オバマさんが掲げる「希望」と「変革」のメッセージに多くの人が動かされたのは、オバマさんの人生の物語の裏打ちがそれらのメッセージにあったからなのだと思う。

まだまだこれから、これから二期めのオバマさんには、どうかがんばってもらって、多くの人が夢を託した「希望」と「変革」のスローガンを現実にしていって欲しい。

多くの人に、これからも読まれて欲しい一冊。