リンカーン大統領のせいじつなことば―エイブラハム・リンカーンの生涯
- 作者: ドリーンラパポート,カディアネルソン,Doreen Rappaport,Kadir Nelson,もりうちすみこ
- 出版社/メーカー: 国土社
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: ハードカバー
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
リンカーンの生涯と、その時々の「ことば」を描いた絵本。
貧しい庶民に生まれ、いろんな職業をしながら、本をしっかりと読んで自分でさまざまな知識を求め、身につけていったこと。
立候補し、誠実なことばで懸命に人々に訴え、はじめのうちは何度も落選したけれど、徐々にその誠実なことばと態度が人々の心に残り、人々の心を動かしていったこと。
大統領として、南北の分断をなんとか回避しようと努め、かつ勝利した北部の中においても粘り強く奴隷制の廃止を説得したこと。
戦争のあと、再び国民がひとつになるように、ゲティスバーグで祈りをこめた演説を行ったこと。
この絵本を読んで、本当に世の中を動かすのは、金や肩書ではなく、まことの心、「誠実さ」なのだと、思った。
多くの人に読んで欲しい、すばらしい一冊だった。