- 作者: 高村忠範
- 出版社/メーカー: 汐文社
- 発売日: 2011/08/17
- メディア: 大型本
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大洪水と地震でうちひしがれた人々のために、浜口五兵衛は、自分自身も津波によって奇跡的に助かった身でありながら、まだ死ねないと再び立ち上がる。
村人のため、防波堤の建設を企画。
醤油づくりで稼いで自分の財産をそのためにつぎこみ、人々にもう一度やる気と仕事を与え、無事に復興を成し遂げる。
その防波堤は、完成から八十八年後、再び大きな津波があった時に大きな役目を果たし、被害を最小限に食い止めたそうである。
この物語のような心を持った人たちが、かつて日本にいたこと。
そのことを忘れず、311の後の我々もその志や知恵を受け継いでいきたいと、読んでいて思った。