絵本 「津波!稲むらの火その後」

津波!!稲むらの火その後

津波!!稲むらの火その後


津波稲むらの火」の続編の絵本。

大洪水と地震でうちひしがれた人々のために、浜口五兵衛は、自分自身も津波によって奇跡的に助かった身でありながら、まだ死ねないと再び立ち上がる。

村人のため、防波堤の建設を企画。
醤油づくりで稼いで自分の財産をそのためにつぎこみ、人々にもう一度やる気と仕事を与え、無事に復興を成し遂げる。

その防波堤は、完成から八十八年後、再び大きな津波があった時に大きな役目を果たし、被害を最小限に食い止めたそうである。

この物語のような心を持った人たちが、かつて日本にいたこと。
そのことを忘れず、311の後の我々もその志や知恵を受け継いでいきたいと、読んでいて思った。