Nスペ　桂離宮　知られざる月の館

桂離宮は名前には聞くけれど、まだ実際に行ったことがない。

たまに写真でちらっと見るけれど、本当に音に聞くほど美しいのかよくわからなかったのだけれど、この番組を見て、本当に感嘆した。
ぜひいつか実際に行ってみたくなった。

細部の細部まで行き渡った洗練された感覚。
月を眺め楽しむために計算されたさまざまな工夫。

こんなところでのんびり過ごすことができたら、どれだけ素晴らしいことだろうか。

桂離宮の魅力を、この番組は実によくまとめてあった。
また、特典映像もよかった。

とても桂離宮とまでは到底及ばないとしても、ほんの少しでも、部分的に自分の家にも似たような部分をつくれたら、どれだけ良いだろうか。
それも難しそうなので、せめても素直に、月や自然を楽しめば、結局としては同じことだろうか。

桂離宮をつくった八条宮は、月を眺める桂離宮の造営の意味として、永遠のいのちへの願いや、王朝文化の再生をこめていたらしい。
たしかに、王朝文化を永遠に刻み込み、そしてまたよみがえらせる一助に、桂離宮はなっているような気がする。

青と白の正方形のふすまの模様などは、随分とモダンな気もする。
十七世紀とは思えない、本当にいささかも古びない洗練された新しさがあるところがすごい。

いつか行ってみたいが、なかなか参観の予約がとれないようだし、京都近辺に住んでいる人は羨ましいなぁと思う。