昨日BSであっていた西本願寺の番組を見て

そういえば、昨日BSで、再放送でNスペの「絢爛たる名宝西本願寺・桃山美術の粋 」があっていた。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2003/0329/


あらためて、西本願寺はすごいなぁと思った。
書院や飛雲閣はかつて見学したことがある。
本当にあの時代の美術の精華の一つと思う。


番組を見ていて、感心したのは、本願寺の御影堂の屋根の木材のこと。
御影堂の屋根は十一万枚以上の瓦があるそうなのだけれど、その瓦を三十六本の大きな木材が支えているそうで、その木材は、自然にかなり曲がっている木材でないと屋根の形に合わないそうである。
平成の大修理の時には、四国の高知の山を大工の方が四か月かかって探し、崖から根元からかなりカーブして生えているヒノキを見つけて、その木材を使った様子が番組であっていた。


普通は、真っ直ぐな木材の方が良いのだろうけれど、用途によってはこのように普通では使わない、変わった形の木材でなければ務まらない場合もある。
人間もまたそのようなものかもしれないと、見ていて思った。


また、書院や飛雲閣の細部までの凝った意匠は、本当に美しいものだった。
良如上人は桂離宮をつくった八条宮の義弟にあたったそうで、同じ文化サークルの一員として、当代随一の文化人だったようである。
さぞかし良い人生だったろうと思うけれど、案外と八条宮や良如上人は御本人としては幕府の圧迫に対して気苦労などもあったのだろうか。


あと、私は飛雲閣は外から眺めただけだったのだけれど、降誕会の時には建物の中に入って抹茶の御接待を受けることが一般人もできるらしい。
いつか行ってみたいものだと思った。