詩 「良いこと」

詩 「良いこと」



たいして良いことがあるわけではないと、
いつの間にか思っていた。


本当は、多くの良いことに恵まれているというのに。


三度の食事に恵まれて、
健康で、
夜に眠る家と布団があるというだけで、


本当はどれほど「良いこと」か。


日々がむなしいのは、
日々のせいではなく、
自分の生きる姿勢が原因。


今すでにある良いことを、
数え上げていけば、
すでにはかりしれない恵みの中にあった。