川村妙慶 「もしもあなたが、あと1年のいのちだとしたら」

もしもあなたが、あと1年のいのちだとしたら

もしもあなたが、あと1年のいのちだとしたら

良い本だった。


「今日を大切に向き合った人が、必ず明日を迎えることができる。」


「今の現状を引き受けて、そこからどう生きようとしているのか」


「これがご縁なんだ、ここから生きていこう」


「私を引き受けることから始めてみよう」


などのメッセージが、なるほど〜っと思った。


有後心ではなく、無後心で生きるということも。


「知」にあたたかな「日」がついて「智」と書く、とか、「獄」とは一方的に自分の言い分ばかり言う犬のような人ばかりの世界のこと、とか、「供」とは亡くなった「人」の思いや志を「共」にすること、という漢字の読みときも、なるほどなぁ〜っと思った。


自分の居る場所こそ弥陀の願いの光がかけられている場所で、自分と言う存在を引き受けて、いつでも今ここから出発することが、人間は大事だということを、わかりやすく思い出させてくれる一冊だった。