「勝利は、幾多の苦闘と数えきれない敗北の後にのみ、やってくるものだ。」
という言葉がある。
これから三、四年はじっと忍耐の時。
またもう一度ひっくり返すことを目指して、しばらくは耐えて忍んでいこう。
選挙の開票速報で、菅さんが落選という報道が流れた時、神も仏もあるものかと思った。
しかし、その後、比例区で復活当選が確実という報道が流れて、本当にうれしかった。
やっぱり、神仏は存在すると感じた。
また、東京の人々の民度は、なんだかんだ言いつつ、高い部分もあると思った。
「デモクラシーは未だ死せず」、菅さんの復活当選に、本当にそう感じた。
民主党には、この三年間、あらゆるネガティブなイメージが植えつけられ続けた。
本当はそれに対して逐一反論し、正確な根拠に基づいた良いイメージをしっかり発信する必要があったのに、必ずしもそれができていなかったことが残念だ。
今の選挙は、ネットやメディアを駆使したイメージの戦いである。
次こそは心ある人々の力を結集して、勝つことを目指そう。
次の民主党の代表は、憲法の問題ではっきりと自民党と対立軸を打ち出せる人と、未来の党などと恩讐を超えて再び和解できる人である必要があると思う。
自民に憲法問題で擦り寄ったり、この自民の圧勝を前に他のリベラルな勢力と争っている余裕はないと思われる。
シェイクスピアの「ヘンリー五世」の中に、アジャンクールの戦いについて、「死ぬ日までその日を忘れず、誇りをもって子や孫に語り継ぐ」という内容のことが語られる演説がある。
今回の選挙で、大勢に逆らい、あえて民主党の旗のもとで最善を尽くして戦った全国の人々は、まさにこの言葉に値すると私は思う。
私も数ならぬ雑兵の一人だが、ささやかながら、民主党の候補者のもとで、多少なりとも今回の選挙戦に努力することができた。
そのことは私の中では大きな誇りだ。
また、日本全国で同じくこの戦列で努力した人々を心から讃えたいと思う。
今は一敗地に塗れたとしても、次の勝利のために雌伏の時を耐えていこう。
一時の失敗は真の勝利への一里塚だ。
錯綜するネガキャンやデマに対抗する「良心の砦」として、みんなで力を合わせて、少しでも日本が本当の意味で良くなるように努力していこう。
我々にはきっとそれができる。