絵本 「満月の百年」

満月の百年 (立松和平との絵本集)

満月の百年 (立松和平との絵本集)


とても良い絵本だった。

沖縄と思われる、ある島の古老が語る物語。

津波が来て、ほとんどの村人が死んでしまったあとで、生き残った村人たちが、再び立ち上がり、村を復興した話。

311の十二年前に出版された絵本だけれど、311後の日本の状況と重ねあわせて読むと、本当に深く心に響く。

私たちも、あと百年かそれぐらい経った時に、この時代のことを、この絵本の古老のように子子孫孫に語りつがなくてはいけないのかもしれない。
このように私たちはまた再び立ち上がり、生きてきたのだと。
そのために、そう胸を張って言えるような、復興をしていかないと、とあらためて思った。