竹内維茂 「仏からの道 観無量寿経のこころ」

仏からの道―観無量寿経のこころ (1984年)

仏からの道―観無量寿経のこころ (1984年)


観無量寿経について説き明かしている、良い本だった。

筆者が言うには、観無量寿経は「至心に求めること」を教えてくれると。

「至心に求める」とは、真実心を起こすことで、それは「仏への道」にめざめることである。

しかし、それは本当は、「仏からの道」であり、仏の限りない慈悲と智慧の働きに気付くことである、と。

さらに、至心、真実心とは何かを、観無量寿経は三心として説き明かしている。
仏の三心に触れ、自分が三心を起こして生きていくこと。

そのことを観無量寿経が教えてくれている、というのが本書の内容だったのだけれど、なるほどーっと思った。

真実心や三心について、あらためて考えさせられた。