不平不満ばかりではなく協力を

野田さんに対しては、悪口雑言やネガキャンがひどいが、ぎりぎりのところでよくがんばっていると思う。
菅さんに比べて、脱原発についてはいまいち今のところ意志や努力が不足している感はあるが、税と社会保障の改革については、菅政権の政策を継承して、大きな業績をすでにあげてきた。
竹島尖閣についても、毅然とした態度でよく応じている。


ちなみに、歴代首相の中では、野田さんが一番個人資産が少ない。
その次に少なかったのが菅さん。
菅さんの最少記録を野田さんがさらに更新した形である。
それぞれ、二千二百万と千七百万程度。
いかに二人が利権や蓄財と関係なかったかを数字が明白に物語っている。


一方、小沢さんは資産が二十億とも言われている。
別に財産が多いことは悪いことではないが、小沢さんの場合、新進党自由党政党助成金の行方の疑問がある。
小沢派はネガキャンでよく、菅さんや野田さんが国家を食い物にしている云々ということを言うが、資産の数字を見れば、何が事実か明明白白。


昔は、井戸塀政治家という言葉もあり、政治家というのは資産を増やすどころか、減らして使い果たす、決して儲からないものだった。
小沢・鳩山が、狂信的な小沢派が思い描くように愛国者で清廉な政治家ならば、あの資産は何なのだろう。
菅・野田の方がはるかに少ない資産なのはどういうわけだ。
どちらが清廉な政治家かは、具体的な事実が示すことである。


野田政権は、消費税増税を実現したが、それと同時に、すでに公務員給与の7.8%削減や議員歳費のひとりあたり540万円削減を実現してきた。


さらに、野田政権は、今回の内閣改造を受けて決定した基本方針に、
特別会計独立行政法人改革」を掲げた。
http://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2012/1001kihonhousin.html


野田首相はこれから独立行政法人を四割減らし、特別会計を17から11に減らし勘定も半分に減らすと以前明言している。
ぜひとも実現して欲しい。


実績を何も見ず、これからやる改革の応援もせず、不平不満と悪口雑言ばかりの人間こそ、百害あって一利なしであろう。


何に対しても悪口雑言を言い、不平不満を言い散らし、世の中に不信と憎悪と反目を広める人は、いつの世もいる。
そういう人は何ひとつこの世にプラスのものはもたらさない。


心ある人はそうではなく、協力や建設的な態度を心がけるべきだろう。


野田政権が今度の基本方針に「特別会計独立行政法人改革」を掲げたことについても、野田首相はこれから独立行政法人を四割減らし、特別会計を17から11に減らし勘定も半分に減らすと明言していることにも、ほとんどこれを支持する声は聴かない。
相も変らぬ文句と悪口雑言ばかりである。
日本を本当に良くしたいならば、個別具体的に政策をよく見て、良い政策には国民がきちんと支持や声援を送ってこそ、官僚や財界や既得権益を抑えて、内閣が力を発揮できる。


いいかげんに、無責任な不平不満ばかり言うのを多数の国民はやめて、自分たちが安定した政治的統合を築くことに責任を持つことを自覚し、その努力を心がけるべきだろう。