- 作者: エイミーエアリク,ウェンデルマイナー,Amy Ehrlich,Wendell Minor,池本佐恵子
- 出版社/メーカー: BL出版
- 発売日: 2005/07
- メディア: 大型本
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環境保護運動のきっかけとなった名著『沈黙の春』の著者・レイチェル・カーソンの、生い立ちや生涯を描いた絵本。
小さい頃から豊かな自然の中で育ち、科学者としての目と、作家としての目(言い換えれば詩人としての目)の、二つを育み、身に付けたレイチェルが、家族を抱え、いろんな人生の困難を抱えながらも、繊細な心と正確な科学認識にもとづいて、人間と自然の環境に起こりつつあった異常を察知し、勇気をもって世の中に知らせたことが、とてもわかりやすく描かれていた。
レイチェル・カーソンがこれほど大きなことができたのは、「科学の目」と「詩人の目」と、その両方を持っていたからなんだなぁ、この二つが人間には大切で、そのどちらだけでも十分ではないのかもしれない、とこの絵本を読んで、あらためて思わされた。
そして、何よりも大事なのは「勇気」なのかもしれない。
とても素晴らしい絵本だった。
多くの子どものみならず、大人にこそ読んで欲しい。
そして、この絵本を読んで、もう一度きちんと、近いうちに『沈黙の春』を本棚から取り出して読み直そうとあらためて思った。