絵本 「ゴッホ 風がはこんだ色彩」

ゴッホ―風がはこんだ色彩

ゴッホ―風がはこんだ色彩


ゴッホの生涯を描いた絵本。
とても良かった。

ゴッホの手紙のことばから、その時々のゴッホの思いを描いており、

「人々の心に光を届けること」

ゴッホの最初からの願いだったこと、それをはじめはキリスト教の伝道で、のちには絵で、行おうとしたこと、

「魂の輝きを描きたい」

という思いから、絵に打ち込んだこと、

この二つには、あらためてとても胸を打たれた。

激しく、そして悲しい人生だけれども、

ゴッホは風がささやくとおり、つまり自分の心の奥底の声に忠実に、自分の人生を生き切ったんだなぁと、あらためてこの絵本を読んでて思った。

「きみたちは、ずっといっしょだよ」

と風が、ゴッホとテオに述べるラストも、心に響いた。