- 作者: 立松和平,江本守男,高野康男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/06
- メディア: 単行本
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感動。
とても良い本だった。
鹿が人間が仕掛けた罠でむごい死に方をしていくのを、なんとか防ごうと、そっと罠をはずしていく人々のことが描かれている。
そもそも、罠をしかけたり、鹿を撃つのは違法らしい。
また、自然の開発により、食べ物が少なくなり、それに大雪が重なって多くの鹿が餓死していく中、たまたま助けた一頭の鹿がこの物語の主人公なのだけれど、
ある時にふといなくなり、二年後、子どもたちを連れてまたその家に会いに来てくれた、という話は胸を打たれた。
どれもちゃんと写真が載っている、実話らしい。
自然には無駄な存在はない、だからこそ人間もそうなるように、自然と調和して生きなければならない、というメッセージは、あらためて心に響いた。
この本は栃木の霧降高原の話だけれど、私ももっと地元の身近な自然について詳しく調べようと思った。