絵本 「ちいさなちいさな王様」

ちいさなちいさな王様

ちいさなちいさな王様


児童文学というより、ちょっと大人に向けて書かれてるんじゃないかと思われるぐらい、読んでて考えさせられた。

特に、誰もが竜と闘っているがそれに気付いていない、という一節には考えさせられた。

また、わかるような、よくわからない話が次から次へと出てくる。

かつ、わけがよくわからないにもかかわらず、けっこう生き生きとしていて面白いので読ませる。

この不思議な作品は、いったいどう形容すればいいのだろう。

我々がふだん考え、感じていることを、ひっくり返し、あらためて問い直させる、そういう作品であることは確かである。
それもやんわりと。