絵本 「天動説の絵本」

天動説の絵本 (安野光雅の絵本)

天動説の絵本 (安野光雅の絵本)



天動説の絵本、というよりも、「天動説を信じていた頃の人々がどのようなことを考えていたか、行っていたか」を描いた絵本。

知っていることとわかっていることは別で、地動説が本当にわかるとは、天動説の時代の人が何を考え、どのような暮らしをしていたかを理解することである、

と著者の安野光雅さんは述べているのだけれど、なるほど〜っと思う視点だった。

たしかに、その視点はとても大事だと思う。

地動説が本当に受け入れられるまでは、人類はどれほどの迷信や愚行を行っていたか。

一朝一夕にはいかないし、また地動説の時代を迎えるまでは、天動説の時代もまた必要な段階ではあったのだろう。

面白い絵本だった。