絵本 「パリのおばあさんの物語」

パリのおばあさんの物語

パリのおばあさんの物語


とても良い絵本だった。

ユダヤ系のパリに住むおばあさんが、若かった頃や、大変だった第二次大戦の頃や、その後のことを思い出すことや、今の生活の様子が語られる。

ひとつの人生の物語をしみじみ感じさせられる。

若さや平和というものが、ごくありふれたものと今の日本で感じられている私を含めた多くの人間にとって、いかにそれらが貴重でかけがえのないものか、教えてくれる。

また、どの人生もいかに厳しく、いかに尊いものかを教えてくれる。

岸恵子さんが翻訳しているのだけれど、さすが絵本のチョイスも翻訳もすばらしかった。