内村鑑三 「後世への最大遺物・デンマルク国の話」

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (ワイド版岩波文庫)

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (ワイド版岩波文庫)


とても感動した。
本当にすばらしい文章だった。
これほどの感動は、めったにない気がする。
本当、すばらしい。

私が四の五の言うより、本当に短い、もともとは講演を文章にしたすぐに読めるものなので、ぜひ手にとって読んで欲しい。

「後世への最大遺物」こそ、すべての人に読んで欲しい、すばらしい魂の言葉だと思う。

また、「デンマルク国の話」は、311後の日本人は、すべからくあらためて読み直すべき本だと思う。

この本こそ、人生においてまさに読まれるべき、最高の本の一冊だと思う。



「この世の中を、私が死ぬときは、私の生まれたときよりは少しなりともよくして逝こうじゃないか」


「それならば最大遺物とはなんであるか。私が考えてみますに人間が後世に遺すことのできる、そうしてこれは誰にも遺すことのできるところの遺物で、利益ばかりあって害のない遺物がある。それは何であるかならば”勇ましい高尚なる生涯”であると思います。」