民主党の「政府・民主三役会議」について

消費税についての取り決めにおいて、いわゆる「前原一任」が民主主義を無視している、という意見が小沢派から随分言われた。
最近も、そんなことを言っていた人がいた。


しかし、そもそも、「政府・民主三役会議」において政調会長に一任できるということは、昨年、とっくの昔に民主党の内部で決められ、文書化され、公開されてきたことだ。


http://www.dpj.or.jp/article/100313/%E6%94%BF%E7%AD%96%E3%81%AB%E4%BF%82%E3%82%8F%E3%82%8B%E5%85%9A%E8%AD%B0%E3%81%AE%E6%89%8B%E7%B6%9A%E3%81%8D%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%80%80%E4%BC%9A%E8%A6%8B%E3%81%A7%E5%89%8D%E5%8E%9F%E6%94%BF%E8%AA%BF%E4%BC%9A%E9%95%B7


たしかに、民主党の党内の意思決定は規約上いまいちよくわからないところもあり、それが今まで党内意思決定を混乱させてきたということは言えるかもしれない。


だが、執行部が手続きに反しているとか、アンフェアだというのは、単なる思い込みやプロパガンダであり、上記文書を見れば明白なように、きちんと民主党内のルールには基づいていると言えよう。


それに、そもそも消費税法案は国会で審議され、正式な手続きを経ているわけで、民主主義的手続きに反しているというのは小沢派の思い込みとプロパガンダに過ぎない。


対案もなく、論理的な根拠も出さないから、国民多数が小沢派を支持することもなく、それゆえに民主主義的手続きにおいて敗れるだけではないか。
それをすべてメディアの陰謀やアメリカの陰謀に帰するのは、一種の知的退廃ではなかろうか。