映画 「理想の結婚」

理想の結婚 [DVD]

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先日、テレビであっていたので見たけれど、なかなか面白かった。

オスカー・ワイルドの戯曲が原作らしい。

十九世紀イギリスが舞台で、ちょっとハラハラさせられる、大人のラブコメ(?)といった感じだろうか。

真実の大切さや、あるがままの相手を欠点も含めて愛していくということについて、ちょっとばかし考えさせられる。

最後まで退屈せずに見れた。

ただ、ふと思ったのは、たぶん、十九世紀から二十世紀を迎える時は、多くの人に、それなりに高揚感や、もっと良い未来が来るし、もっと良い未来にしていこうっていう気持ちがあったのだろうと、あんまり映画の本筋には関係ないけれど、あらためて思わされた。

ビクトリア朝の平和で繁栄を迎えた、そして新世紀への希望に満ちたころから、ほんの十数年で第一次大戦が起きたとは、あらためて信じがたい気がする。

二十世紀から二十一世紀になってしばらく経った我々は、十九世紀と比べて、あるいは二十世紀と比べて、どうなのだろう。

たぶん、そのつど、それぞれの立場や持ち場で、ちょっとだけ勇気を持って、真実を大切にして、自分や相手をあるがままのところから愛していくしかないのだろう。