一蓮院秀存 「歓喜銘」

歓喜銘」 (一蓮院秀存)


幸いに人界の生を得 
幸いに泰平の世に逢う
幸いに五根を具足す  
幸いに衣食住を得
幸いに誓いの強縁に遇う 
幸いに易行の法を得
幸いに真宗の流れを汲む  
幸いに真の知識に値(あ)ふ
幸いに大信心を得  
幸いに無上の果に近し


(現代語訳)

「よろこびの座右の銘


幸いにも人間の身に生まれることができました
幸いにも平和な世の中に生きることができました
幸いにも眼も見え耳も聞え鼻や舌や触る感覚もあります
幸いにも住む家も食べ物も着る服もあります
幸いにも必ず助けるという阿弥陀如来の御本願に出遇いました
幸いにも簡単に実践できる南無阿弥陀仏称名念仏を知ることができました
幸いにも浄土真宗の伝統に連なることができました
幸いにも本当に素晴らしい師や御同行にめぐり遇うことができました
幸いにも本願念仏の御信心をいただくことができました
幸いにもこの上ない悟りをお浄土で開くことが間近い身とならせていただきました