善導大師『阿弥陀如来を観想する教えの入口』(観念法門) 第三十五節
また、観無量寿経の定善(観想)における、十一の真観(日想観と水想観の仮観以外の定善)や、それより先の九品段(浄土に往生する凡夫の九段階)についての箇所に述べられるようなものです。
これらは皆、釈尊が自らお説きになったことです。
定善(観想)と散善(道徳)の二つの行いを実践する人は、命が終わろうとする時には、各自それぞれの人に阿弥陀如来が御自ら、浄土の聖なる方々や蓮の花の台(うてな)とともに手を引いて導き迎えて、浄土に往生させてくださいます。
これもまた、阿弥陀如来に摂取されて浄土に往生させていただく縁(摂生増上縁)です。