「家族を大切にしない男は男ではない」

イタリアの事例が載っていないのだけど、イタリアはどうなのだろう。

昔、映画の「ゴッド・ファザー」を見た時に、イタリアの男性の母親への愛情や忠誠心の深さに驚いたものだ。

たしか、part２だったと思うが、劇中劇で主人公が何かの演劇を見ていたのだけど、その劇の中で、主役の俳優が、イタリアから届いた手紙を読んで、「なんということだ！ママが亡くなってしまった！マンマ〜！！」とミュージカル風に叫びながら歌いだすシーンがあって、甚だ驚いた記憶がある。

日本では、なかなかそういう劇は、劇中劇にさえない気がする。

ちなみに、昔何かの本で笑えたのだけれど、イタリアでは、イエスは親不孝だったから十字架にかけられた、というジョークだか本気だかわかんない話が言われることがあるそうだ。

「ゴッド・ファザー」の中では、「家族を大切にしない男は男ではない」という名ゼリフがある。
中学生の頃に映画で見てから、私の座右の銘のひとつだ。

世の中からマザコンと言われてびびってとりつくろうような男は、むしろたいしたことがないわけで、自分のプリンシプルとして確固として母親は何よりも大事にする、という男の方が、実はしっかり自己を確立している人間である場合も多いのではなかろうか。