コマンダンテ

コマンダンテ COMANDANTE [DVD]

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先日、テレビであっていたので見たのだけれど、とても面白かった。

キューバの指導者のフィデル・カストロに対し、オリバー・ストーンがインタビューを行ったドキュメンタリー映画

映画の冒頭で、インタビュー内容についてはこちらから一切検閲や注文はつけない、とカストロが言ったのには感心した。

質問にも、どれも非常に率直に、時にユーモアも交えながら、語っていると感じた。
とても魅力的で、知的で勇気ある、堂々とした人物だなあと感じた。

タイタニック」や「グラディエーター」などの映画を見たことがある、と語ったところや、チャップリンが好きだと語ったところなども、意外で興味深かった。

数々の言葉も心にのこった。

「我々に必要なことは、正確な情報を知り、何が問題かを知り、その問題の解決策を見つけることだ。」

「文章や演説においては言葉の調和が大事だ。その方が多くのものを生じさせることができる。」

「一度としてカウンセラーに相談をしたいと思ったことはない。自分には特別な自信があるからだ。自分で自分の課題や試練を乗り越え解決してきたことによる自信があるから。」

「運命は信じない。信じていたら、何度もあきらめていた瞬間があった。一度としてあきらめなかった。」

「革命はまだ終わっていない。死ぬ瞬間までそう思うだろう。」

「自分は合理的に考えるので、栄光や名声に重きを置かない。歴史は相対的なものだ。栄光はトウモロコシ一粒に含まれる場合すらある。名声や人気は気にしない、無価値だ。」

「新しい秩序が人類には必要だ。環境と調和した、持続可能な秩序が。今のままでは持続不可能なことは、難しい数学を知らなくても、簡単な算数で誰にでもわかることだ。」

モノカルチャーは独占をつくり、メディアは権力をつくる。」

「人間は自分の進歩を自覚できる。新しい可能性を見いだせる。」

「人間がつくったものは何も信じない。宗教も。」

「私は自分自身の独裁者であり、国民の奴隷である。」

「人間の生きる意味とは、物事の価値を知ること、知識を得ること、人生において何かを成すことだ。すべての人々が潜在能力を引き出す手助けをしたいと思う。」

「武力によって世界の秩序を築くことは絶対に不可能だ。」

「人生は思想と価値観を学ぶ過程だ。何もそれらを持たず生まれ、人から刷り込まれたものや自分の偏見を持ち、それらを正し新たな価値観を身につける過程だ。」

ゲバラの映像も時折映り、あらためてあのハンサムさに感銘。

カストロゲバラは、本当にかっこいいなあと思う。

キューバに学ぶことは、いまもいろいろとあるのではなかろうか。