- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/04/18
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韓国の時代劇の映画。
燕山君の時代が舞台。
庶民も王も、それぞれに計り知れない悲劇や苦しみを背負っていて、それがつかの間、芸人の笑劇で笑って慰められる。
いや、本当に慰められているのか。
そこは見ていても微妙なのだけれど、笑いによって、庶民の芸人の主人公たちは圧倒的な悲劇の中でも自分たちの人生を肯定している。
燕山君はどうだったのだろう。
やはり、どうしようもなく、救われなかったのだろうか。
李王朝の歴史きっての暴君とされる燕山君は、この映画でも本当にどうしようもなくて、暗愚な暴君なのだけれど、なんとも哀愁漂う気もする。
笑いは、人の人生を変えたり救いあげることは必ずしもできないが、どうしようもない人生をそのままで悲劇から喜劇に変えて笑わせてくれるものではあるのかもしれない。
どうしようもない悲劇が人生だとすれば、せめてもいくばくか笑える時があるとすれば、それはやはりいくばくかの慰めではあるのだろうか。