- 出版社/メーカー: ナウオンメディア
- 発売日: 2004/05/21
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NYの市長のジュリアーニの人生と、911での様子が描かれている映画で、とても面白い、良い映画だった。
911の時の、ジュリアーニの迅速な対応と、的確な指示は、本当にすばらしかったんだなあと見ていて思った。
地方自治体の首長はみなジュリアーニを手本にすべきかもしれない。
日本で、万が一911のような事態が起こったときに、ジュリアーニのように電光石火の判断と指示ができる地方自治体の首長は、いったいどれだけいるのだろう。
ジュリアーニの、司法省や検事時代のエピソードもとても面白く、「法」に対して烈々たる信念を持ち、腐敗や犯罪の一掃に命をかけて取り組む姿勢は、本当に、後世も模範とすべき姿勢だと思った。
一方で、妻との行き違いや、秘書との不倫、その秘書とも別れて別の女性に安らぎを求める様子など、人間くさい一面も映画には描かれていて、人生ってのは難しいものだと思った。
ジュリアーニは、欠点も多い、決して完璧ではない、不完全な人間だったのだろうけれど、911の時にジュリアーニがNYの市長だったということは、天の配剤だったようにも思う。
「華氏911」には、911の報告を受けた直後のブッシュの無能さと対応の遅さの、驚くべき様子がドキュメンタリーで綴られていたけれど、NYの市長までブッシュ並だったら被害はもっとひどかったと思われる。
ジュリアーニについての本を、そのうちいろいろ読んでみたいと思った。
いろんな欠点や困難を抱えながらも、それでも自分の街を愛し、職務に命をかけて取り組む男というのは、やはり尊敬に値すると思う。
日本も、ちっとはそういう政治家や自治体首長がたくさん現れてくれるといいのだけれど。