剱岳 点の記

良い映画だった。

剣岳に登るために、命を燃やした明治の人々。
そして、それを支える人々。

結局、あんまり当時において、認められもせず、ほとんど歴史に名をのこすこともなかったのかもしれない。

しかし、たとえあまり知る人がいなくても、山の頂をめざして命をともに燃やした人同士の、本当に認めあい敬いあう心の絆は、永遠の美しさがあると思う。

にしても、千年前に剣岳にすでに登っていた行者さんがいたというエピソードにも驚かされる。。

人が知らなくても、結局のところ無意味なように見えても、自分自身がそれをすること、そのことを達成すること、そこに命を燃やすこと。
人生の本当の偉大さや意味は、そこにあると教えてくれる良い映画だったと思う。