- 作者: 竹中平蔵,藤井昌子
- 出版社/メーカー: ナレッジフォア
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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面白かった。
中高生向けにわかりやすく書かれた本のようで、マンガなども入っている。
でも、大人が読んでも十分面白いと思う。
特に興味深かったのは、ドイツのシルビオ・ゲゼルという人が考案した、時間が経つにつれて価値が下がっていき、使うために切手を貼らなければならないという紙幣の話。
たしかに、このような通貨を使うならば、貨幣の退蔵はなくて、活発な消費が行われて良いかもしれない。
(諸般の事情でドイツでも結局採用されなかったようだが)
また、竹中さんはこの本の中で、株をギャンブルのようにみなす日本の文化に異議を唱え、不労所得ではなくて「資本所得」と投資による所得は呼ぶべきだし、株式投資は出資であり社会貢献であると述べているのは、なるほどっと思った。
「資本を生かさないと豊かな経済はない」というのは、そのとおりと思った。
資本とお金の違いについてわかりやすく書いてあるのも、あらためてなるほどーっと思った。
日本の場合、銀行預金に資産運用が偏っているというのも、たしかにそうかもしれない。
とてもやさしい本だけれど、なかなか面白かった。