池上彰の「世界が変わる!」~金融危機と国際ニュースの「なぜ」を読み解く決定版~


二、三年前の世界のニュースについていろいろ解説してあって、とても面白かった。
今にも大きな影響を与えている出来事や、今も続いている問題も多いので、ためになる。

イスラエルがシリアの核施設を空爆したり、イランの核施設を空爆する準備をしていること。
イスラエルパレスチナ自治区との間に分離壁を建設していること。

中東の核ドミノ。

リヒテンシュタインの金融の話。

中国が、コンピューター・ウイルスを駆使して、世界中からチベット支持派や反中国の動向の情報を集めていること。

サルコジの「地中海のための連合」構想。

などなど、とても興味深かった。

また、各国の年金事情の紹介もあり、日本はやっぱりちょっと年金制度が複雑すぎるし、カナダを参考にするといいのではないかと思われた。

エコノミスト・インテリジェンス」の調査による世界平和度で、日本が五位だったというのも、なかなか嬉しいような、興味深い情報だった。

さらっと読めるので、世界の動向をわかりやすく知るために良い一冊ではないかと思う。