思い出話 その2 手話の本があったこと

男性に聞いた! 「彼女の部屋で見つけてドキッとしたもの」とは?
http://news.ameba.jp/20111124-272/


そういえば、この前の日記に書いた、随分昔に付き合っていた人の部屋に行ったときのこと。

感心したのは、手話の教本があったことだった。

その当時付き合っていた彼女は、手話が使えた。
べつに家族に手話が必要な人がいたわけではなくて、小さい時にガールスカウトをやっててそこで習ってできるようになったと言っていた。

ある時、駅で急に電車が止まって耳が聞こえない方が困っている時に、その彼女が手話で話しかけて様子を教えてあげたこともあった。

別に私に覚えるように言ったことは一度もなかった。
彼女の部屋でその本を見つけて感心して、ちょっとだけ手話を私も教えてもらった。

あれから随分時が経つのに、私は今もぜんぜん手話は使えないまま。
その彼女と別れてからも、随分時が経つ。

でも、あの時教えてもらった手話の、「本当に 好き です」という仕草だけは今も覚えている。

たぶん、誰かと出会い、別れて、恋そのものは終わったあとも、何かしらその時に教えてもらったことや、何かなつかしい愛のようなものは、たぶん形を変えて、何かしら人生に響き続けていくのだと思う。

先日、ふと思い立って、図書館で手話の本を借りて、ちょっとだけ新しく覚えた。
いつか、もっときちんと勉強して、使えるようになりたいと思う。


わが指のオーケストラ (1) (秋田文庫)

わが指のオーケストラ (1) (秋田文庫)