- 作者: 梅棹忠夫
- 出版社/メーカー: 日本エスペラント図書刊行会
- 発売日: 1994/06/01
- メディア: 単行本
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面白かった。
うーん、もっと早くに読めばよかった。
エスペラントについて、とても面白い視角や知見がいっぱい盛り込まれていると思う。
エスペラント語は、英語などの言語帝国主義・大国主義との闘いであること、
エスペラント語は、地球運命共同体の言語、未来の文明語、
未来を先取りした言語であり、
エスペラント語を使う人は、現在の国籍と未来のエスペラントとの二重国籍とも言えること、
などなど、かなり面白い発想や主張が述べられていた。
エスペラントは言語的少数民族(日本も含めて)の救済であり、また人類全体の精神運動であるというのは、なるほどーっと思った。
著者が言うとおり、人類の「バベルの塔的状態」(正確にはバベルの塔の後の状態)の克服には、たしかにエスペラントしか本当はないのかもしれない。
著者が末尾で述べているように、そのためには、人類の理想に向って、何か少しずつ、一歩ずつでも、エスペラントを、そしてエスペラントで、やってゆくしかないのかもなぁ。
なかなか啓発的な、面白い一冊だった。
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