- 作者: ダライ・ラマ,マリア・リンチェン
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2009/04/13
- メディア: 単行本
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2008年に福岡で行われたダライラマの講演の記録です。
わかりやすいことばで、仏教のエッセンスが説かれている、良い本でした。
人間には、肉体的な苦楽と、精神的な苦楽と、二つあるけれど、後者の方がより重要であること。
熱望は大事であるが、欲望は無知に基づいているために幸福な結果を生じないものであること。
世界の諸問題は、人々の心がかき乱されているから起こる。
世界の平和は、各人の心が鎮まり、平和であることから始まること。
心を鎮め、自分の心や世界を平和にするのは、祈りではなくて、智慧と慈悲を学び、実践すること。
利他の心を育み、智慧を磨くこと。
などなどが、わかりやすく、丁寧に説かれてあり、一見平明のようで、とても奥深い話でした。
また、これからの日本は、世界に貢献する際に、言語の障壁が問題であること、英語など外国語をもっと熱心に学習すべきことなども説かれている点は興味深かったです。