- 作者: 山岸凉子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1994/03
- メディア: 文庫
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聖徳太子を描いた漫画。
なんだか、最後はとてもむなしいというか、かなしい気持ちにさせられます。
「太子、あなたの青春はもっと輝いていたはずではありませんか!」
「黄昏だなあ」
の二つの台詞は、なんだか意味もなく折に触れて思い出させられます。
史実かどうかは関係なく、人間のどうしようもない業を、壮大なスケールで描いていることだけは確かでしょう。
聖人としての聖徳太子ではなく、異様な、異形の聖徳太子を描いて提示している点で、とても興味深いと思います。
個人的には、毛人ののほほんとした姿もけっこう好きでした。