- 作者: 岡松和夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1976
- メディア: ?
- クリック: 5回
- この商品を含むブログを見る
むかし、芥川賞を受賞したそうで、今ではあまり読まれないようですが、良い小説でした。
戦時中・敗戦後の、激動の時代の福岡を、よく描いています。
私にとっては、どの地名もとてもなじみが深い地名ばかりなので、あそこでこんなことがあったのか!と思うことばかりでした。
中央に翻弄されて、やたら悲しく、たいへんだったかつての福岡に比べて、今は平和な時代で豊かになったし、本当に良い時代になったと、本を読んだ後に思えました。
ただし、かつてこういう時代や歴史があったということは、よくよく覚えて忘れない方がいいのかもしれません。