脱原発を公然と口にした最初の宰相

菅内閣の支持率16.1%、発足以来最低に
http://www.news24.jp/articles/2011/07/10/04186157.html



昨日、ニュース番組で、下村健一内閣審議官のインタビューを見た。


下村さんは、菅総理と一緒にいる時に見えた菅総理のいつも持っているノートに「無私」という言葉が書いてあるのをたまたま見たそうである。
そのことにとても強い印象を受けた、という御話をされていた。


菅総理、「無私」の心で今動いているのだろうなあと思った。
そうでなければ、これほどの打たれ強さはありえない。


我が身のことしか考えないならば、とっくに辞めた方が気がラクだろう。


「満身創痍、刀折れ、矢尽きるまで、力の及ぶ限り、やるべきことをやっていきたい」


と先日、菅総理は述べたと報道されていたが、この根性には、ある種の感動を覚えた。
これほど根性のある人は、今日びめったにいないのではないか。


以下の記事も、他の方に教えてもらい知ったのだけれど、とても面白かった。


わけあり堂「内閣総理大臣夫人・菅伸子さんからの手紙を読んで」
http://wakeari-book.jp/?p=1637 


菅総理も、伸子夫人も、命だけなのだろう。


日経新聞夕刊7月9日付の加藤典洋「震災・原発事故に思う」の中にも、


菅首相が送発電分離、再生エネルギー促進を主張し、経産省、電力会社、政界守旧派と対立しているのが基本構造だろう。(中略)菅首相にはぜひ、初心を貫徹してもらいたい。」


という一節があり、正鵠を射たものの見方と思った。


これほどのマスコミのネガキャンに連日さらされながら、16%もの国民がきちんと菅総理を支持していることにむしろ驚く。
自分の頭で背景の文脈を洞察し、世に流されない人が一割以上。


菅総理は「脱原発を公然と口にした最初の宰相」。
そのような首相を引きずりおろすことが、今どのような意味を持つのか、よくよく考え、背後の文脈を洞察する必要が今の国民にはある。