小沢一郎さんと原発のかかわりについて

最近、小沢一郎さんについて、原発推進派だという指摘がしばしばなされている。

そのことについて、具体的に小沢さんが過去に原発についてどのような発言をしているのかということをある方から質問された。

小沢さんは実は閣僚の経験数が非常に少なく、自治大臣国家公安委員長を短期間やったぐらいである。

なので、渡部恒三さんのように国務大臣として原発行政に携わることはなかったので、国会での発言については、渡部さんと異なり辿れない。


ただし、以下のサイトを参照してみると、


http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110323/1300836885
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51568656.html
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110416/1302964459


もともと原発に慎重だった民主党のエネルギー政策が原発推進に転換されたのは、小沢さんの代表時代ということがわかる。
小沢さんは電力総連の強力な支持を受けている。


mixiの「菅首相を応援しよう!」コミュ内部の、


●菅を降ろして原発を推進しよう!トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=5540574&page=1&id=61705009


も、特に1〜15等にある書き込みに興味深いリストが書き込まれている。


小沢さんの場合は、過去の発言というよりは、


自民党時代は当然自民党と同じ政策だった
新進党自由党時代も別に反原発政策では全くない。ただし野党なので実際にはあまり原発には関われず。
民主党時代は、代表として原発推進民主党の政策を転換。
・いま現在、原発推進の電力系労組の支持を受け、原発行政の抜本的見直しと新エネルギー政策を掲げる菅政権の打倒や足をひっぱることに狂奔。


という四つの「行動」を見ることが大事ではないかと思う。


また、小沢派の議員が、具体的にどのような人々であるか、原発関連の企業や労組にどのような関わりを持った人物で構成されているかを見ることが大事ではないかと思う。


もし小沢さんが原発行政の抜本的見直しと新エネルギー政策を目指すならば、当然、菅政権を支え、自らの子分が暴走するのを止めるべきだろう。


それをしないのであれば、小沢さんが積極的な原発推進派かどうかはとりあえず置くとしても、少なくとも原発行政の見直しやエネルギー政策の転換にはあんまり関心がないということを如実に示すと思う。
要するに、政策よりも、自分の権力獲得が優先されているということになる。


小沢さんは、おそらくさほど原発について定見がないが、自らの権力への執着のために原産複合体にメスを入れようとしている菅政権を滅ぼそうとしている。
それが実際のところであり、また一番の問題ではなかろうか。
そして、その小沢さんを、うまく小沢派の一部の議員や原産複合体が最大限有効に利用しようとしていることが問題なのではなかろうか。