菅首相・玄葉国家戦略担当相の新エネルギー政策提起

原発増設 玄葉氏が再検討示す
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011042300255


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玄葉光一郎国家戦略担当相は23日、2030年までに14基以上の原子力発電所を新増設するとした国のエネルギー基本計画について、「14基造るという計画はあり得ない。大きな見直しを迫られる」と述べ、福島第1原発の事故を受け、再検討すべきだとの考えを示した。福島市内で記者団の質問に答えた。
 玄葉氏は「福島県をこれから太陽光、風力、水力といった新エネルギー、再生可能エネルギーの基地にするぐらいの意気込みが必要だ」と強調。国のエネルギー構造についても「再生可能エネルギーの割合が飛躍的に高まっていくことは間違いない」と述べた。 
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玄葉さんの発言を全面的に支持したい。

「新エネルギー、再生可能エネルギーの基地に」

福島ももちろんだが、日本全体が、これぐらいの気持とビジョンを持っていくことが、これからは必要ではないか。

これほど地震津波の多い島国で、原発を多く抱えることは、あまりにもリスクが大きい。

菅首相はすでに、

「私自身、幾重かの安全な体制を組んでいるという認識で、原子力発電を肯定してきたが、そうした従来の先入観を一度すべて白紙に戻し、なぜこういう事故が起きたのか、徹底的に根本から検証する必要があると思っている」

と述べ、原子力行政を抜本的に見直す考えを示した。

原子力行政 抜本的に見直しへ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110418/t10015383821000.html

また、菅首相は、

「日本は太陽(光)やバイオマスなどクリーンエネルギーにもかなり力を入れてきた。それらも合わせてどうエネルギー政策をとるか、改めて議論が必要だ」

とも述べている。
http://mainichi.jp/select/science/news/20110330k0000m010054000c.html


菅首相や玄葉国家戦略担当相らが、原発利権にメスを入れ、今までの原子力行政を抜本的に見直し、エネルギー政策の大胆な転換を目指していることを、心ある国民は支持すべきではないか。
小沢派も自民党も、原子力利権と深いかかわりがある。

にもかかわらず、環境問題を重視する人々が、菅叩きに狂奔するのは、なんとも不思議な光景であり、首をかしげさせられる。
原発即時廃止を主張するために、漸次転換を掲げる菅首相を弾劾しているとすれば、それはいささか短慮ではないか。
何ごとも、一朝一夕にはできない。
特に、この夏にクーラーなしで首都圏に乗り切れということは、多くのお年寄りなどには現実的に健康問題で多大な問題を引き起こすだろう。

原子力依存を変えるには、辛抱強く、かつ確固たる意志を持った、持続的で漸進的な努力が必要である。
菅首相や現政権の中枢メンバーが原子力行政の抜本的見直しやエネルギー政策の転換を提起し目指しているならば、短慮からこの政権を倒そうとしたり不平不満を当たり散らして政権基盤を掘り崩すよりは、この方針を支持していく方が、原子力政策に関してはよほど未来の日本のためになるのではないだろか。