「では、どうすればいいのか?」 それを考えることが一番大事ではないか

「では、どうすればいいのか?」

それを考えることが一番大事ではないか。

「ああすれば良かった、こうすれば良かった」、と言うことは、後知恵ではなんとでも言える。

そうではなく、今一番大事なのは、

「では、どうすればいいのか?」

そのことを考え、国民の英知と士気を結集し、眼前の危機を乗り越えることである。

自民党も、入閣を拒否して自分たちが何か代案を出したり責任を担うのでないのならば、いいかげんああすれば良かった式の無責任な批判は、事態が沈静化してからすればいいのではなかろうか。
マスコミもしかり。
ネガティブなことしか言わない人々もしかりである。

大正天皇は、かつて関東大震災の時の詔書の中で、こう述べられた。

「おもうに、天災地変は人力を以て予防し難く、ただ速やかに人事を尽して民心を安定するの一途あるのみ。」

起こったことについて後知恵であれこれ言うのは、事態が落ち着いてからでいいはずである。
今は、首相を中心に、一致団結すべき時である。

命がけで働いている、菅首相や枝野官房長官や政府要路の人々、東電職員、自衛隊や警察や消防やボランティアの人々を応援しよう。

文句を言うならば、自分が何か代案を出すか、智慧を出すか、現場に行って血や汗を流してからでなければなるまい。


「これからも、皆が相携え、いたわりあって、この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています。」

先日の御言葉で、天皇陛下はこう述べられた。

この言葉を、各人胸に刻むべきと思う。


私は、昨日の菅首相の、

「もう一度、日本を改めて創るんだ、そういう覚悟でこの危機に一緒に立ち向かっていこう」

という演説は素晴らしかったと思う。


菅総理からの国民の皆様へのメッセージ】(3月18日)
全文&動画
http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201103/18message.html


とても胸を打つ、素晴らしい演説だったと思う。

特に、以下の箇所に、胸を打たれた。


「まさに日本の危機、私たち日本人にとって、本当に試されている今日の状況です。

日本は過去の歴史においても、この小さな島国と言われながら、奇跡的な経済の成長など、国民の力で一人ひとりの皆さんの力で、この国を築き上げてまいりました。

この地震津波によって、くじけていくわけには、絶対にあってはならないことです。

もう一度、日本を改めて創るんだ、そういう覚悟でこの危機に一緒に立ち向かっていこう。

どうか国民の皆様に一人ひとりがそういう思いで、家族や地域や職場の仲間や学校の仲間とともに、手と手を携え、自分たちがやれることは、自分たちができることは何なのか。

そういう思いを共にして、日本の危機を乗り越え、再建に向かって歩み出していただきたいし、私もその一人として、全力を挙げていくことを改めて重ねて申し上げて、私からの震災発生1週間目における国民の皆様へのお訴えとさせていただきます。 」



この呼びかけに応じ、皆で助け合い、力を合わせて再建するのか。

それとも、ただネガティブな批判ばかり投げつけて、がんばっている人々の足を引っ張るのか。

どちらがわが国に本当に貢献できる道だろうか。



ネガティブな批判や否定的な意見では何も生まれない。
今、まさに、我々の結束力や心の力や質が試されている。

自分たちがやれることは何か、自分たちができることは何なのか。

各自真摯に自らの胸に問おう。
そして手を携え、この危機を乗り越えよう。

そうすれば、我々は、必ずこの危機に打ち勝てるはずだ。
We will overcome.
We shall overcome.
そう思う。

昨日の演説も感動的だったが、震災直後の12日の菅首相の演説も心に残るものだった。

「どうか国民の皆さんに、この本当に未曾有の国難とも言うべき今回の地震、これを国民皆さん一人ひとりの力で、そしてそれに支えられた政府や関係機関の全力を挙げる努力によって、しっかりと乗り越えて、

そして未来の日本の本当に、あのときの苦難を乗り越えて、こうした日本が生まれたんだと言えるような、

そういう取組みを、それぞれの立場で頑張っていただきたい、私も全身全霊、まさに命がけでこの仕事に取り組むことをお約束をして、私からの国民の皆様へのお願いとさせていただきます。

どうかよろしくお願い申し上げます。」


首相の呼びかけに応じ、

将来、あのときの苦難を乗り越えて、こうして今の日本が生まれたんだと、胸を張って言えるように努めよう。

そう思い努めることこそが、今一番大事なことではないか。

ネガティブな批判ばかりするより、このような心を起こし、首相の言葉に耳を傾けること。

「では、どうすればいいか?」

と真摯に各自で考え、各自自分の持ち場できることを行い努力しすること。

政府要路の人々をけなすのではなく励まし信頼し、何か智慧があるならば代替策や智慧を積極的に提案し、自ら責任を進んで担うこと。

それらのことこそが、陛下の御言葉に沿うことであり、本当の愛国者の行うべき道ではないかと私は思う。
それでこそ、日本国民であり、「上下心を一にして盛に経綸を行う」 ということではあるまいか。