NHK 探検ロマン世界遺産 スリランカ・聖地キャンディ

以前、NHKの世界遺産スリランカのキャンディ・仏歯寺の特集があった。

http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090810260030076/

(以下はその番組を見た時の感想)


仏歯寺のとてもきれいな仏舎利容器などが映ったり、敬虔な人々の様子が映っていて、興味深かった。

十年前、LTTEがなんと仏歯寺にもテロをしかけて、寺院の建物が破壊され、参拝に来ていた普通の庶民の人たちが大勢亡くなったことも紹介されていた。

その時のテロで奥さんを亡くしたというシンハラ人のお年寄りが、テロは憎いが誰も死んで欲しいとは思わない、早く内戦が終わって欲しい、と悲しげに話していたのが印象的だった。

また、タミル人の男性と結婚したシンハラ人の女性へのインタビューもあり、同じ人間です、と言っていたのも印象的だった。
ペラヘラ祭という祭りに、そのタミル人の男性も参加し、夫婦とも喜んでいる様子も映っていた。

ペラヘラ祭は仏舎利を象に乗せて行進するパレードの祭りのようだけれど、ヒンズー教徒のタミル人も参加して、仏教徒ヒンズー教徒、シンハラ人・タミル人の垣根なく、仲良く祭りを楽しんでいるようだった。

にしても、仏歯寺にテロをしかけるなんて、日本で言って見れば伊勢神宮法隆寺にテロを仕掛けるようなものだろう。
LTTEは、まさに五逆謗法というか、本当に堕地獄必定の輩だったのだと思う。
大半のシンハラ人とタミル人は仲良く暮らしたいと思っており、内戦の終結を願っていたというのに、邪悪なテロリストと余計な諸外国のテロへの援助によって、どれほど多くのスリランカの普通の庶民が傷ついてきたことか。

あれから、今年に入ってやっとLTTEが一掃され、内戦が終結したみたいだけれど、これからもスリランカの平和が続いて、庶民のささやかな暮らしや願いが踏みにじられないようにずっといて欲しいと思う。

一知半解の断片的な情報や無知を振りかざしてLTTEを正義のレジスタンスなどというとんでもない人がネット上で発言しているのを以前見たけれど、本当、ビデオかDVDで借りてせめてこの世界遺産スリランカの特集でも見てから発言して欲しいとあらためて思った。

いつか仏歯寺にお参りしたい。
番組を見てて、あらためてそう思った。