二年ほど前、その十年ぐらい前に放映された八島太郎についてのドキュメント番組があっていた。
http://www3.ocn.ne.jp/~izumatsu/rakutenyashima.htm
(たぶんこの番組)
以下はその番組を見た時の感想。
恥ずかしながら、私は今まで八島太郎という人はぜんぜん知らなくて、この番組ではじめて知った。
へぇ〜、こんな人がいたのかぁ。
波乱万丈な人生だったのだろう。
小林多喜二が殺害された時に、そのすぐ近くで、小林多喜二の死に顔を絵に描いたらしい。
その後、アメリカに渡り、画家として成功。
戦時中は、日本兵にひとりでも生きのびて欲しいと願い、米軍の蒔くビラでは効果がないと批判して、「機会を待て、生きろ」と自分でビラの絵と文を執筆して、米軍の対日情報戦に関与。
しかし、日本の敗戦の日は、他の米兵のように喜ぶ気になれず、人のいないところに行って、うわぁ〜っと泣き出したという。
そんな話を、本人が回顧して、語られていた。
鹿児島にある故郷では、長くスパイという噂を立てられ、誤解されていたらしい。
なんというか、おそらくは、イデオロギーとかよりも、自由奔放に生きようとした人だったのだろう。
番組の中で映った、童話や絵は、なんだかのびのびとして明るい色彩で、いつか読んでみたい気がした。
いろんな人がいて、それぞれに、いろんな物語があるのだろう。
あらためて、そんなことを見ていて思った。