2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「うえにん地蔵」

うえにん地蔵―享保の飢饉と子どもたち作者: おぎのいずみ出版社/メーカー: 石風社発売日: 2002/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 福岡における享保の飢饉の物語。 涙なしには読めなかった。江戸時代中期、1732年の夏に起こった享保の飢…

国会議事堂の建て替え (たとえ話)

201×年、極東のある国で、かつて1936年に、20年近い歳月をかけ、 当時の金額で総工費2573万以上、現在に換算すると五百億円とも言われる金額を費やし、 のべ254万人を動員して建築された、 国会議事堂を壊して、 新たな建築物を建てる計画が…

老子にも発言撤回を?

201×年、東洋の島国で、再び軍国主義者が政権を握り、タイムマシンを使って過去の思想家の思想についても検閲や弾圧を開始した。 そして、思想警察は、とんでもない文章を発見した。 「夫(そ)れ兵は不祥(ふしょう)の器、物或(ある)いはこれを悪(にく)む、…

与野党の一番の違いは「成長による分配」か「分配なくして成長なし」か

与野党の一番の違いは、 ・自民党:成長による分配 ・野党:分配なくして成長なし という違い。 以下のサイトがわかりやすくまとめてあるので、ぜひ多くの人に読んで欲しい。 http://sealdspost.com/archives/2461 結局のところ、トリクルダウン頼みの自民党…

悔いのない投票を

7月10日の投票日、あるいはそれ以前の期日前投票で、各人、悔いのない投票をしよう。 せっかくの国民主権の行使の機会をむだにせず、自分の持っている一票を生かそう。 この国の未来を、思考停止の組織票や権力にのみ盲目的に従う連中に任せてなるものか。 …

ピーター・ホロビン 「地上で最も力ある祈り」

地上で最も力ある祈り―あなたの人生に変革をもたらす祈り作者: ピーター・ホロビン,井口典子出版社/メーカー: 地引網出版発売日: 2012/08/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見る良い一冊だった。「父よ、彼らをお赦しください。 自分が何をしている…

八木誠一 「キリスト教は信じうるか」

キリスト教は信じうるか―本質の探究 (講談社現代新書 243)作者: 八木誠一出版社/メーカー: 講談社発売日: 1970/11メディア: 新書この商品を含むブログを見る 救いの根拠を、歴史的な出来事ではなく、普遍的な構造に求めるという試み。 考えさせられる一冊だ…

八木誠一 「イエスと現代」

古本屋でたまたま見つけたのだけれど、とても良い本だった。イエスのことばの本質を、伝達の言葉ではなく、なんらかの方向性を示すものとして受けとめ、またエゴイズムの否定にその本質を見いだしている。さらに、政治にも個人のみの救済にも偏らず、神との…