今日、帰りがけ、車を運転しながら、ふと、ヨハネによる福音書の第十三章一節の以下の言葉を思い出した。 「さて、過越祭の前のことである。 イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜か…

みなまた海のこえ (記録のえほん (2))作者: 石牟礼道子出版社/メーカー: 小峰書店発売日: 1982/07/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る石牟礼道子さんが文章を書いている絵本。かつて、あらゆるいのちが仲良くつながって幸せだった水俣の海や山や…

おちびのネル―ファースト・レディになった女の子作者: バーバラクーニー,Barbara Cooney,掛川恭子出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1997/11/25メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る エレノア・ルーズベルトの少女時…

箴言を読んでいると、一見当たり前のようで、そうであるからこそ、味わい深い言葉が多々ある。 この言葉も、とても深いと思う。 Then you will understand what is right and just and fair—every good path (Proverbs 2.9) .そのとき、あなたは、ついに正義…

ふぶきの道 (世界の民族絵本集―カナダ)作者: マリリンレイノルズ,スティーヴンマッカラム,Marilyn Reynolds,Stephen McCallum,松本侑子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1994/10/25メディア: 大型本この商品を含むブログを見る とても良い絵本だった。 …

「努力は必ず報われる」という場合の、「報われる」ということの意味内容によるのではないだろうか。 人間の行為が何かしらの結果をもたらすのは、これは確実だと思う。 なんらかの努力をすれば、それなりの原因結果が生じる。 少なくとも、自分の心には、大…

今日、内村鑑三の『求安録』の現代語訳を全部読んだ。 一度、たしか六、七年ほど前、原文を読んだことがあるのだけれど、全然その頃はわかっていなかったと今にして思う。 『求安録』は内村鑑三が、心の平和や安心を得るために、さまざまな実験や遍歴をし、…

アザラシとくらした少年 (世界の絵本)作者: レイフマーティン,デイヴィッドシャノン,Rafe Martin,David Shannon,常盤新平出版社/メーカー: 岩崎書店発売日: 1996/09メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見るネイティブ・アメリカンの民話の絵本。…

トミーが三歳になった日―ユダヤ人収容所の壁にかくされたベジュリフ・フリッタ作者: ミース・バウハウス,ベジュリフ・フリッタ,横山和子出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1982/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 本当に涙なしには読め…

箴言を読んでいると、時折、痛烈な響きの言葉がある。 以下の言葉は、その最たるものの一つだと思う。 those who are pure in their own eyes and yet are not cleansed of their filth; （Proverbs 30.12） 世には自分の目にみずからを清い者として、 なお…

ゆい子のゆうき (沖縄平和絵本シリーズ)作者: 宮里きみよ,米田晴彦出版社/メーカー: 汐文社発売日: 1998/03/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 沖縄少女暴行事件を描いた絵本。このあまりにも重く、難しいテーマを、よく絵本にしたものだと思う…

クラシンスキ広場のねこ作者: カレンヘス,ウェンディワトソン,Karen Hesse,Wendy Watson,菊池京子出版社/メーカー: 柏艪舎発売日: 2005/08/01メディア: 大型本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る ナチスを出しぬいた猫の話。 実話が元になって…

従軍慰安婦のはなし作者: 西野留美子,伊勢英子出版社/メーカー: 明石書店発売日: 1993/08/15メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る 伊勢英子さんが挿絵を描いているということで、ふと手にとって読んでみた。 とてもわかりやすく「従軍…

だれがいちばんとしがうえ?―スリランカの仏教説話 (1983年)作者: ティローカスンダリ・カーリヤワサム,スマナ・ディサーナーヤカ,野口忠司出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1983/11メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る スリランカの絵本。のど…

遣唐使物語 まなり作者: 川上恵,鈴木靖将出版社/メーカー: 新樹社発売日: 2010/09メディア: 大型本この商品を含むブログを見る 遣唐使の井真成（葛井真成）を描いた絵本。この絵本が言うとおり、命がけで隋や唐に渡って戻ってきた人々こそ、日本という国の礎…

いちどにさいた白い花 (キリシタン昔ばなしシリーズ)作者: 谷真介,吉崎正巳出版社/メーカー: 女子パウロ会発売日: 1981/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る とても良い絵本だった。 天草地方に伝わる民話だそうである。 ある時、畑を耕し…

箴言は、一見さらっと述べられていることが、よく読むと、実はとても考えさせられる表現であることにしばしば気づかされる。 以下の一節も、その一つと思う。 The lips of the wise spread knowledge, but the hearts of fools are not upright. （Proverbs …

箴言はごく当たり前のようだが、あまりにもそれと違う現実ばかりなのを見ているとついつい忘れがちなことを、思い出させてくれる言葉がしばしばある。 以下の言葉は、その中の一つと思う。 The Lord detests the way of the wicked, but he loves those who …

メイゼルとシュリメイゼル―運をつかさどる妖精たちの話作者: アイザック B.シンガー,マーゴット・ツェマック,木庭茂夫出版社/メーカー: 冨山房発売日: 1976/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る ユダヤの民話。 メイゼルとい…

みっつのねがいごと (岩波の子どもの本)作者: マーゴット・ツェマック,小風さち出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/10/22メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るユダヤの民話。なかなか笑える、ユーモラスな物語だった。人は…

戦争が終わっても―ぼくの出会ったリベリアの子どもたち作者: 高橋邦典出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2005/07/01メディア: 大型本 クリック: 9回この商品を含むブログ (2件) を見るリベリアは、アフリカの中では最も早く独立した国。 19世紀の半ばに、ア…

かさどろぼう作者: シビルウェッタシンハ,Sybil Wettasinghe,猪熊葉子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/05/01メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る スリランカの絵本。 のびやかな気持ちになる、とても良い絵本だっ…

きつねのホイティ (世界傑作絵本シリーズ)作者: シビルウェッタシンハ,Sybil Wettasinghe,松岡享子出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1994/03/25メディア: 大型本 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る スリランカの絵本。なかなかユーモラス…

アイアンマン（1枚組） [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2010/12/22メディア: DVD購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (39件) を見る 昨日の夜にテレビであっていたので、なんとなく流して見ていたら、わりと…

サバンナのともだち作者: キャロラインピッチャー,ジャッキーモリス,Caroline Pitcher,Jackie Morris,さくまゆみこ出版社/メーカー: 光村教育図書発売日: 2002/08/01メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見るある少年とライオンの友情の物語。アフ…

CD絵本 空より高く作者: 新沢としひこ,中川ひろたか,クニ河内,石井麻木出版社/メーカー: クレヨンハウス発売日: 2013/02/25メディア: 大型本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る とても良い写真絵本だった。 「空より高く」という歌の歌詞に、…

イオマンテ―めぐるいのちの贈り物 (北の大地の物語)作者: 寮美千子,小林敏也出版社/メーカー: パロル舎発売日: 2005/03メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る すばらしい絵本だった。アイヌの少年と小熊の物語。いのち…

とても面白かった。 考古学に基づいて、聖書の世界を歴史的に考察してある。 これによれば、ジェリコやハッツァは、外敵による征服というより、内部崩壊の可能性が高いそうである。 また、YHWの名称を持つカナン南部の地域があったそうで、そのあたりの少数…

いのちのパスポート作者: アブラハムクーパー出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2002/03/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログを見る 第二次世界大戦中、たった一人で十万人のユダヤ人の命を救ったラウル・ワレンバーグについての絵本。 と…

箴言を読んでいると、はっとさせられる言葉がいっぱいある。 訳によって、他の訳だとあんまりよく注意して読んでいなかった箇所で、そのようにはっとさせられる場合もある。 私にとっては、以下の言葉がそうで、新共同訳ではいまいちしっかり読めてなかった…