2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「一蓮院秀存 十大願」

「秀存語録」を読んでいたら、一蓮院秀存の立てた「十大願」というのが載っていた。 原文は漢文だけれど、自分で書き下してみた。 なかなか良い内容と思う。 試みに現代語訳もつくってみた。 「一蓮院秀存 十大願」 一、願わくば、我れ、善知識の臣となり、…

ルパート・ブルック 「兵士」

ルパート・ブルックの「兵士」という詩を、試みに翻訳してみた。 ルパート・ブルックは、第一次大戦の戦争詩人のひとりで、戦病死している。 原文の詩では”England”となっている箇所を、本当ならばイギリスか英国と訳すべきなのだろうけれど、日本人の我々か…

鷲田清一・石黒浩 「生きるってなんやろか?」

生きるってなんやろか?作者: 石黒浩,鷲田清一出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2011/03/11メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (3件) を見る けっこう面白かった。特に、なるほどーっと思ったことは、自分が何をしたいかとか、自分にし…

大平真理子 「英国の戦争詩人たち」

英国の戦争詩人たち―第一次大戦に加わった詩人たちの生涯作者: 大平真理子出版社/メーカー: 荒竹出版発売日: 2002/02メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログを見るイギリスの詩人で、第一次大戦に参加し、それぞれに戦争をテーマに詩をつくった…

メモ 華厳経

「一の中に無量を解(さと)り、無量の中に一を解(さと)り、展転して生じて実に非ざるの智は畏るるところなきなり」 (一中解無量、無量中解一、展転生非実、智者無所畏)「一のうちに無量をさとり、無量のうちに一をさとり、一と無量とたがいに生起するさ…

内田樹・釈徹宗 「はじめたばかりの浄土真宗」

はじめたばかりの浄土真宗 (インターネット持仏堂 2)作者: 内田樹/釈徹宗出版社/メーカー: 本願寺出版社発売日: 2005/03/23メディア: 新書購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (29件) を見る 面白かった。 特に、印象的だったのは、 内田さんが言…

グリフィス 「国民の創生」

国民の創生 グリフィス短編集 クリティカル・エディション [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2008/09/27メディア: DVD購入: 2人 クリック: 35回この商品を含むブログ (9件) を見る國民の創生 [DVD]出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー発売日: 200…

善導大師における人間の条件

善導大師の観経疏を読んでいたら、はっとさせられる箇所があった。「あるいは人ありて三種分(慈心不殺・読誦大乗・六念)なきを、名づけて人の皮を着たる畜生となす、人と名づくるにあらず。」つまり、「慈しみの心で生きものを殺さないという戒めを保つこ…

善導大師のことばと死刑と

死刑執行:1年8カ月ぶり執行、民主政権で2度目 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120329dde001040004000c.html 今日、たまたま、善導大師の『観経疏』を読んでいたら、こんな箇所があった。 「しかるに殺業に多種あり。 あるいは口殺あり、あるい…

「洪鐘響くといえども、かならず扣(つ)くを待ちてまさに鳴る。」

今日、善導大師の観経疏を読んでたら、なるほどーっと思う表現があった。「洪鐘響くといえども、かならず扣(つ)くを待ちてまさに鳴る。 大聖の慈を垂れたまうこと、かならず請を待ちてまさに説くべし。」 現代語訳してみるならば、「鐘は鳴るとしても、人…

雑感 善導大師と弁栄上人

善導大師の諸著作を最近読み直していて感じたことなのだけれど、弁栄上人はまぐれもなく善導大師の教えを正統に継承していると思う。 以前、弁栄上人の諸著作を読んだ時は、すばらしいと感じる一方で、かなり伝統からはずれていて、弁栄上人独自の要素が多い…

メモ

「つつしみて軽心をもつて三業をほしいままにすることなかれ。業道分明なり欺くべからず。」 (軽々しい心で身体・言葉・心の三業を野放しにしてはなりません。自業自得の道理は明白です、決してごまかすことはできません) (善導大師) 「あまねく衆生に勧…

スマナサーラ長老 北九州講演会を聴いて

昨日、テーラワーダ仏教を日本に紹介していることで有名な、スリランカ出身の僧侶のスマナサーラ長老の講演会に行ってきた。 特に印象深かった内容は、 仏教が教える人間の幸福は、お金ではなくて、 1、 家族 2、 借金がないこと 3、 人を支えてあげるこ…

アニメ「ムーの白鯨」のエンディングソング 「信じるかい」

ふとなつかしくなって、あらためてアニメ「ムーの白鯨」のエンディングソングの「信じるかい」を聴いてみた。 本当、良い曲と思う。 歌詞も、とても良い。 昔のアニメの歌は、なんというか、すごいなぁ〜。 ムー大陸があったかどうかはよくわからないが、遠…

雑記 神はいるのだろうか

神はいるのだろうか? とふと今日は考え込んだ。 神はいない、と言い切ると、なんともさびしいような、心もとない気がする。 とはいえ、神はいる、と言い切るには、この世はあまりにも愚かしくみじめなものだと思う。 そもそも、神はいないということが最初…

アニメの名曲 自分で選んでみた

アニメソング(アニソン)の名曲をリストアップしてみた。これらは本当に名曲と思う。魂がこもっているよなぁ。。 曲目ムーの白鯨 ムーへ飛べ 漫画日本の歴史 風のメルヘン 流れ星銀 メタルダー 君の青春は輝いているか 人魚の森 Like an angel 家なき子 さ…

トラウマになったアニメ

トラウマになったアニメ… http://news.ameba.jp/20120323-853/ いまもって、いったい何というアニメだったのか作品名がわからないけれど、とても印象に残っているアニメがある。 たぶん、昭和四十年代ぐらいの古いアニメを再放送で見たのだと思うのだけれど…

アリアーガ 「大管弦楽のための交響曲ニ長調」

アリアーガは、なにせ二十歳で若くしてこの世を去っているので、残っている作品が極めて少ない。 その中で、この曲は唯一の交響曲である。 全部で二十数分の短い交響曲だが、四つの楽章からできていて、本当に良い曲だと思う。 特に、最後の四楽章は非常に心…

釈徹宗 「いきなりはじめる仏教生活」

いきなりはじめる仏教生活 (木星叢書)作者: 釈徹宗出版社/メーカー: バジリコ発売日: 2008/04/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 33回この商品を含むブログ (23件) を見るいきなりはじめる仏教生活 (新潮文庫)作者: 釈徹宗出版社/メー…

小島康誉 「念仏の道ヨチヨチと」

念仏の道ヨチヨチと作者: 小島康誉出版社/メーカー: 東方出版発売日: 2006/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログを見る とても良い本だった。 著者の小島さんは、若くして企業を起し、その企業を立派に育てあげられたあと、浄土宗の僧侶と…

善導大師 慈心相向

善導大師の「観経疏」の末尾にある以下の言葉は、本当にすばらしいと思う。 「ことごとく菩提心を発して、慈心をもって相向かい、仏眼をもって相看、菩提まで眷属として真の善知識となりて、同じく浄国に帰し、ともに仏道を成ぜん。」(悉発菩提心、慈心相向…

アリアーガ 弦楽四重奏曲集

アリアーガ:弦楽四重奏曲集アーティスト: グァルネリ弦楽四重奏団,アリアーガ,ガルネリ弦楽四重奏団出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント発売日: 1998/05/02メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る 昨日、…

戦争と美術1937-1945

戦争と美術1937‐1945作者: 椹木野衣,蔵屋美香,河田明久,平瀬礼太,大谷省吾,針生一郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2008/01/25メディア: 大型本 クリック: 46回この商品を含むブログ (17件) を見る すごい一冊。 こんなにも数多く、第二次大戦をリアル…

石田徹也遺作集 

石田徹也遺作集作者: 石田徹也出版社/メーカー: 求龍堂発売日: 2006/05/01メディア: 大型本購入: 6人 クリック: 134回この商品を含むブログ (100件) を見る すごかった。この感覚は、なんだかすごくわかる。現代日本社会の、ぞっとするような一面。 人間が道…

アリアーガの曲に感動

今日は、ひさしぶりにクラシックのコンサートを聴いた。 曲目は、 ハイドン作曲 弦楽四重奏曲第73番ヘ長調 Op.74-2 Hob.III-73 「アポニー四重奏曲」 アリアーガ作曲 弦楽四重奏曲第1番ニ短調 とても素晴らしかっった。 アンコールは「見上げてごらん夜の星…

Japanese old song “Spring has come” / Japana kanto "Ptintempo venis" (Haru ga kita)  (English/Esperanto) 

Japanese old song “Spring has come” (English/Esperanto) Spring has come, Spring has come, Where has it come? To the mountains, To the villages, Even, to the fields. The flowers bloom up, The flowers bloom up, Where do they bloom up? In the…

現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 目次

橋本左内の『啓発録』を現代語訳してみた。 今こそ多くの人に読まれるべき、本当に素晴らしい本だと思う。 日本の武士道のエッセンスだと思う。 生き方の大きな指針となり、読むたびに啓発される本だと思う。 現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 目次 第一章 「…

現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第五章 「交際する友人をよく選ぶ」

現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第五章 「交際する友人をよく選ぶ」 「友人」というのは自分の連れ・仲間ということであり、それを「選ぶ」というのはその中でもより分けるという意味です。 自分の同級生や同じ故郷の人や、同年代・同期の人が、自分と交際…

メモ 膽欲大而心欲小智欲圓而行欲方

ある方とのネット上のやりとりから、菅さんのインタビューを見直していたところ、http://www.cataloghouse.co.jp/2012spring/yomimono/kannaoto/index1.html菅さんの写真の後ろの軸が気になった。ちょっと調べたところ、「膽欲大而心欲小智欲圓而行欲方」と…

現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第四章 「学ぶことに努力する」

現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第四章 「学ぶことに努力する」 学ぶとは、習うということです。 すべての良い人や優れた人の善い行いや善い事績の跡を辿り、習っていくことを言います。 ですので、君主への真心や正義感、親への孝行といったことを見たなら…