2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

柳田邦男 『生きなおす力』

生きなおす力作者: 柳田邦男出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/04メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (4件) を見る 柳田邦男『生きなおす力』読了。 すばらしい本だった。人が苦難を乗り越え、心の成熟へと向かい、生きなおし…

現代語私訳『福翁百話』 第二章「天のつくったもの」

現代語私訳『福翁百話』 第二章「天のつくったもの」 宇宙の中のあらゆる物体は、常に動き変化して、その変化にしたがって生じたり滅したりして、始まりもなく終わりもなく、際限のないものです。 大地から立ち昇った水蒸気が、雲となって、雨となって、川と…

David Hume “OF ESSAY WRITING”

David Hume “OF ESSAY WRITING”The elegant Part of Mankind, who are not immers'd in the animal Life, but employ themselves in the Operations of the Mind, may be divided into the learned and conversible. The Learned are such as have chosen fo…

現代語私訳『福翁百話』 第一章「宇宙」

今日から、できるだけちょっとずつ、『福翁百話』の現代語訳をしていこうかと思う。 べつに原文も難しくはないのだけれど、いちおう現代人にはちょっと古めかしい明治の言葉づかいの部分もあるので、現代語訳にした方がなじみやすくはなると思われる。 何冊…

「文殊菩薩の願いと普賢菩薩の修行の道」(「文殊師利発願経」現代語私訳)

「文殊師利発願経」の現代語私訳をつくってみた。 これは本当にすばらしいお経と思う。 訳しながら、本当に感動した。 また繰り返し、読んでいきたいお経と思う。 「文殊菩薩の願いと普賢菩薩の修行の道」(「文殊師利発願経」現代語私訳) 東晋の時代、イン…

「聖なる智慧の五十の讃歌」 (「仏説五十頌聖般若波羅蜜経」現代語私訳)

「仏説五十頌聖般若波羅蜜経」の現代語私訳をつくってみた。 本当、これは仏教のエッセンスと思う。 書下し文自体が、今まで存在しなかったのを一か月前に私が白文からつくったので、ましてや現代語訳も今まで存在しなかったことだろう。 この千数百年の間に…

「仏弟子への戒めの要略」(「仏説略教誡経」現代語私訳)

「仏説略教誡経」の現代語私訳をつくってみた。このお経も、短いが、仏弟子への戒めの要略として、厳しさと暖かさのこめられたすばらしいお経と思う。 「仏弟子への戒めの要略」(「仏説略教誡経」現代語私訳) 唐の三蔵法師・義浄が翻訳しました。 このよう…

ペシャワール会の会報(108号)を読んで

ペシャワール会の会報(108号)が先日届いた。 今日、読んでいたら、以下の中村哲先生の言葉の一節が、とても胸に響いた。 「己が何のために生きているかと問うことは徒労である。 人は人のために働いて支え合い、人のために死ぬ。 そこに生じる喜怒哀楽に翻…

「羅云忍辱経」

「羅云忍辱経」の書下し文をつくってみた。 「羅云忍辱経」は、大正新修大蔵経に収録されてはいるものの、今までどこにも書下し文がなかったようなので、ほとんど読まれたことがないお経と思う。 しかし、忍耐(忍辱)の大切さをとても心に響く説き方で説い…

「後出阿弥陀仏偈」 現代語私訳

「後出阿弥陀仏偈」の現代語訳をつくってみた。 「後出阿弥陀仏偈」は、一切経に含まれているものの、誰がつくった偈なのかも不明で、不思議なお経である。しかし、今回訳していて思ったのは、とても深い、不思議なお経だということだった。特に末尾の、お互…

「日本の首相頻繁交代 世界への影響力そぐ  米シンクタンク研究員クリングナー氏に聞く」(7月25日付 西日本新聞 朝刊)

昨日(7月25日付)の西日本新聞の朝刊に掲載されていた、クリングナーさんという方へのインタビュー「日本の首相頻繁交代 世界への影響力そぐ」という記事はとても共感させられるものだった。このごく当たり前の観点を、なぜか日本の政治家やマスコミの多く…

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 12章 まとめ

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 12章 まとめ 12、まとめ 結婚は二人のパートナーシップです。このパートナーシップは、二人の人格の成長が伴うことができた時に、豊かで一層充実したものになります。 多くの結婚は、一方のパートナーが他方の…

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 11章 独身主義について

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 11章 独身主義について11、独身主義(宗教的理由による独身)について ・独身主義とは何か? 独身主義とは、性的な行為の快楽を抑制することです。 一部の仏教への批判は、その仏教の教えは自然に反していると…

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 10章 東洋と西洋

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 10章 東洋と西洋 10、東洋と西洋 以下のことは、著名な日本人の著作者である庭野日敬博士からの抜粋です。 著作の『人間らしく生きる』(英訳タイトル”The Richer Life”)の中で、庭野博士は東洋と西洋の両方の…

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 9章 道徳について

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 9章 道徳について 9、道徳について ・婚前交渉について(結婚前の性交渉について) 婚前交渉は現代社会において大変な議論となっている問題です。 多くの若い人々がこのデリケートな問題についての意見を知りたが…

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 8章 新しい技術

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 8章 新しい技術 8、新しい技術 ・家族計画について 一部の宗教は、家族計画に賛成していません。 それらの宗教は、家族計画は神の御意志に反していると言っています。 仏教は、個人の選択に干渉しません。 人は、…

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 7章 一夫多妻制か一夫一婦制か

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 7章 一夫多妻制か一夫一婦制か 仏教徒は一人の妻を保つべきか、もっと多くの妻を持つことができるかという問題については、直接の答えは仏陀の教えの中からは入手できません。なぜならば、先に述べたとおり、仏陀…

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 6章 安全、尊敬、そして責任

ダンマナンダ長老の「ハッピーマリードライフ」の第六章を翻訳した。 第六章はかなり長かったので、なかなか骨が折れた。 だが、本当に素晴らしい内容だと思う。 多くの人に読んでもらいたい。 ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 6章 安全、尊敬、そ…

ユヌス博士の講演会

今日は、ムハマド・ユヌス博士の講演会に行ってきた。 ユヌス博士は、2006年にノーベル平和賞を受賞。 無担保・低額の融資を貧しい人々に行い、自立を促す「マイクロ・クレジット」を創設し、バングラデシュなど多くの地域で画期的な成果をおさめている。 「…

ジェームズ・アレン 「正しい人」

ジェームズ・アレンの「正しい人」という詩を訳してみた。 人たるもの、このようにありたい。 また、今の世において人の上に立つ人は、このようであって欲しい。 「正しい人」 ジェームズ・アレン いかなる害のある矢も、正しい人に届くことはできない。 正…

産経新聞 「闘う日本 東日本大震災1カ月の全記録」

闘う日本 東日本大震災1カ月の全記録作者: 産経新聞社出版社/メーカー: 産経新聞出版発売日: 2011/04/22メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 330回この商品を含むブログ (26件) を見る 東日本大震災について、リアルな写真の数々や、わかりやすいデータが…

菅総理献金問題について 事実関係での疑問

菅首相 拉致絡みの献金で陳謝 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011072100614 この件に関するブログやネットの書き込みの圧倒的多数が、菅総理への批判や罵倒のようである。 たしかに、「北朝鮮に関連した団体」に献金をしていたとすれば、大きな問題で…

ジェームズ・アレン 「神々しい人よ」 

「神々しい人よ」 ジェームズ・アレン 人は、罪や恥よりも、優れたものです。 罪や誤りを、人はいつか追い出すことでしょう。 人は、己の中の獣に打ち勝ち、飼いならすことでしょう。 野獣は追い散らされ、天使が知られることでしょう。 そう、今でも、人の…

映画 「幸せのちから」 (The Pursuit of Happyness)

幸せのちから コレクターズ・エディション [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2011/01/12メディア: DVD購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (4件) を見る 良い映画だった。いろんな困難や試練が降りかかってく…

三つのコツ。

三つのコツ。1、できると思うこと。 2、ちょっとずるできることを積み重ねること。 3、できたことに誇りを持つこと。 そうすれば、なんでもできるようになるし、上達することは間違いない。

ジェームズ・アレン 「探しているのですか?」 

短い詩だが、これも翻訳してみた。 「探しているのですか?」 ジェームズ・アレン 消え去ることのない幸せを探しているのですか? どんな悲しみの日もないままに、生きて去っていける喜びを探し求めているのですか? 愛やいのちや平和が流れる小川を、あえぎ…

ジェームズ・アレン 「選択」

ジェームズ・アレンの「選択」という詩を訳してみた。 シンプルで素朴だけど、なかなか考えさせられる、直球で真実をずばっと言っている詩だと思う。 「選択」 ジェームズ・アレン 悪への意志と、善への意志とは、両方ともあなたの中にあります。 あなたはど…

満足すべきことと満足すべきでないこと

ジェームズ・アレンの”Above Life’s Turmoil”を読み直していたら、人が満足すべきことと、満足すべきでないこととして、以下のことが挙げてあった。満足すべきことは、 1、 何であれ起こる出来事 2、 友人と、持っているもの 3、 清らかな思い 満足すべき…

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 5章 宗教的なディレンマ(板挟み)

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 5章 宗教的なディレンマ(板挟み) ・個人の権利ユダヤ・キリスト・イスラムなどの中東起源の一神教に属する人々の間で最も大きな関心となる物事の一つは、結婚前の改宗の問題です。 一方、仏教徒とヒンドゥー教徒…

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 4章 仏教徒における結婚の考え方

ダンマナンダ長老 ハッピーマリードライフ 4章 仏教徒における結婚の考え方 「生まれることと苦しみ」について言われてきたことを見て、ある人々は仏教の言っていることは結婚生活に反対していると批判してきました。彼らは間違っています。仏陀は決して結…