2011-11-18から1日間の記事一覧

現代語私訳『福翁百余話』第十二章 「思想における中庸」

現代語私訳『福翁百余話』第十二章 「思想における中庸」 人間は、衣食が満ち足りて、すでに安心できる状況に至ったとしても、さらにその上に欲しいものが必ず生じてくるものです。 衣服や食べ物によって飢えや寒さを免れたならば、さらに今度はその衣服や食…

「秋の雨に寄せて」

「秋の雨に寄せて」 雨の降る日は、汝(な)がことを思い、 風の冷たい日は、汝がことを思い、 紅葉が色づけば、汝がことを思い、 過ぎ去って往く風に、汝がことを思う。 執着や固執は、蔦のように絡まり、 焼き捨てる術もなし。 枯れ葉を集めて燃やすように…