2010-11-15から1日間の記事一覧

佐倉宗吾 墓碑銘文

佐倉宗吾 墓碑銘文 一死誠心為万人 一死 誠心 万人のため 何憶家倫及惨刑 何ぞ家倫および惨刑を憶(おも)わんや 休言義侠空遭戮 言うを休(や)めよ 義侠 空しく戮に遭うを 菩薩元来誓捨身 菩薩 もとより 捨身を誓ひて来る (大意) その死も、至誠を尽くし…

祖父から聞いた戦時の思い出話 サクと呼ばれた女の子の話

むかし、父方の祖父からこんな話を聞いたことがある。 祖父もつらい思い出なのか、一度詳しく話してくれただけで、二度とは聞いたことがなかった気がする。 戦時中、祖父は、中国戦線で、自動車部隊の補給部隊に配属されていたそうだ。 途中、一ヶ月だけ家に…

善導大師 「日中無常偈」

善導大師 「日中無常偈」 人生不精進 人、生けるとき、精進ならざれば 喩若樹無根 たとへば樹(うえき)の根なきがごとし 採華置日中 華を採って日中に置かんに 能得幾時鮮 よくいくばくの時か鮮やかなることを得ん 人命亦如是 人の命もまたまたかくのごとし…

五高寮歌

(巻頭言) 仰(あお)げば星斗爛煥(せいとらんかん)として 永遠(えいえん)の真理(しんり)を囁(ささや)く 頭(こうべ)を巡らせば蘇山(そざん)遠々(えんえん)として 我等若人の情熱をそそる 天地(てんち)の恵み豊かなる肥後の一角(いっかく) 立山(りつざん)の麓(…

アインシュタインのことば

アインシュタインのことばジェリー・メイヤー『アインシュタイン150の言葉』(ディスカバー21)より ・ 「私は天才ではありません。ただ、人より長くひとつのこととつき合ってきただけです。」 ・ 「私には、特殊な才能はありません。ただ、熱狂的な好…

鷲田清一先生の講演の記録メモ

鷲田清一先生の講演メモ (2008年9月9日 テーマは「21世紀の教養」) 教養とは、知識や情報ではなくて、知識や情報をどういう風に組み立て、どう使いこなすかの術である。 教養とは何か。 1、 価値の遠近法 2、 思考の肺活量 まず、1の価値の遠近法とは…

善導大師 初夜無常偈より

善導大師 初夜無常偈より 煩悩深無底 煩悩深くして底(そこい)なく、 生死海無辺 生死の海無辺なり。 度苦船未立 苦を度する船いまだ立たず。 云何楽睡眠 いかんが睡眠を楽まん。 勇猛勤精進 勇猛に勤精進して、 摂心常在禅 心を摂してつねに禅に在(お)け…

仏教に勧める四つの生き方

仏教に勧める四つの生き方 (スマナサーラ長老『上座仏教 悟りながら生きる』(大法輪閣)より) アッティ・スカ : 「正しく得た財があることを楽しむ」「すべてのものは揃っている」 ボーガ・スカ : 「正しく得た財を使って楽しむ」「今あるものをあるが…

白居易 「念仏偈」

白居易 「念仏偈」 余年七十一,不復事吟哦,看經費眼力,作福畏奔波。 何以度心眼,一聲阿彌陀,行也阿彌陀,坐也阿彌陀, 縱饒忙似箭,不廢阿彌陀,日暮而途遠,吾生已蹉跎。 旦夕清淨心,但念阿彌陀,達人應笑我,多卻阿彌陀。 達又作麼生?不達又如何?…

坂本龍馬 「船中八策」

坂本龍馬 「船中八策」一、天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク朝廷ヨリ出ヅベキ事。 一、上下議政局ヲ設ケ、議員ヲ置キテ万機ヲ参賛セシメ、万機宜シク公議ニ決スベキ事。 一、有材ノ公卿諸侯及ビ天下ノ人材ヲ顧問ニ備ヘ官爵ヲ賜ヒ、宜シク従来有名無…

「新日本建設ニ関スル詔書」

「新日本建設ニ関スル詔書」 茲ニ新年ヲ迎フ。顧ミレバ明治天皇明治ノ初国是トシテ五箇条ノ御誓文ヲ下シ給ヘリ。曰ク、 一、広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ 一、上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フベシ 一、官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ゲ人心ヲシテ倦マ…

映画「パッチ・アダムス」の中のセリフ

「他の人が見ていないことを見よ、 皆が見ないことを選んでいることを見よ、 恐れず、順応せず、怠惰にならずに。 日々この世界を新しく見よ!」 (映画「パッチ・アダムス」より)

荒木栄のうた

「がんばろう」 作詞 森田ヤエ子 作曲 荒木栄 1 がんばろう! 突き上げる 空へ くろがねの男の こぶしがある 燃え上がる女の こぶしがある 戦いはここから 戦いは今から 2 がんばろう! 突き上げる 空へ 輪をつなぐ仲間の こぶしがある 押し寄せる仲間の …

釈尊 「伝道の宣言」

釈尊【伝道の宣言】(「律蔵 大品」より) 「比丘らよ、わたしは神々のものも人間のものも、すべての絆より脱した。 比丘らよ、おんみらもまた神々のものも人間のものも、すべての絆より脱した。 比丘らよ、遍歴せよ。 衆人の利益のため、衆人の安楽のため、…

利井鮮妙のことば

聴信阿弥陀 信称阿弥陀 自称還自聴 独喜阿弥陀 生称阿弥陀 死見阿弥陀 任他死生事 不離阿弥陀 (書下し)阿弥陀を聴信し、阿弥陀を信称す。 自称、かえって自聴。独り阿弥陀を喜ぶ。 生きるときも阿弥陀を称え、死なば阿弥陀と見ゆ。 さもあらばあれ、死生の…

アインシュタインのことば

ウィリアム・ヘルマンス『アインシュタイン 神を語る』(工作舎)より 「今生きているものは、これから起こることに責任がある。」 (ひとつの公式を得るのに九年もかかったことについて) 「あきらめなかったのは本当だ。直観がそうさせたんだ。」 「宇宙的…

橋本左内のことば 

「医に小医あり、中医あり、大医あり。 小医は人の病を治し、中医は小医の師となって之に教ふ。 大医はすこぶる趣を異にす。 中小は人間の病体を治療し、大は天下国家の病根を治す。 われ、すべからく大医たらざるべからず。」(橋本左内)

中岡慎太郎のことば

「丈夫、立志、学を為す、何ぞ一時貴賎を以って心を動かさんや、 継がんと欲する所の者は大道のみ、一家一族の比に非ず。 且つ又、人の世に在る、今朝貴といえども明朝賎を知らず、今朝賎といえども明日貴を知らず、また、家門貴しといえども君子に非ず。 君…

野村秋介「自問自答の訓」より

「常に世俗にありてその一隅を照らし 常に在野にありて権力悪と闘い 常に人々を愛し共に涙を流し 常に海を愛し空を愛して神々を敬い 常に友情と信義を胸中にして熱く燃え 常に名利を求めず正義を追い 常に月を愛し酒を愛し女を愛し 常に自由にして奔放であり…

「旅ゆくしんらん」

「旅ゆくしんらん」 作詞:釜瀬春鳳 作曲:升田徳一 1 しろい小径(こみち)が ありました ひとり旅路を 急ぐのは しんらんさまで ありました 遠い旅ゆく 人でした 2 暗い夜道で ありました ひかりかかげて 進むのは しんらんさまで ありました あたりを照…

橋本左内 『啓発録』

橋本左内 『啓発録』 「稚心を去る」(去稚心) 稚心とは、をさな心と云ふ事にて、俗にいふわらびしきことなり。菓菜の類のいまだ熟せざるをも稚といふ。稚とはすべて水くさき処ありて、物の熟して旨き味のなきを申すなり。何によらず、稚といふことを離れぬ…

雲井龍雄 「討薩の檄」

雲井龍雄 「討薩の檄」 初め、薩賊の幕府と相軋るや、頻に外国と和親開市するを以て其罪とし、己は専ら尊王攘夷の説を主張し、遂に之を仮て天眷を僥倖す。天幕の間、之が為に紛紜内訌、列藩動揺、兵乱相踵(つ)ぐ。然るに己れ朝政を専断するを得るに及んで…

田中正造 「直訴状」

田中正造 「直訴状」 謹奏 草莽の微臣田中正造、誠恐・誠惶・頓首・頓首、謹んで奏す。伏して惟(おもん)みるに、臣、田間の匹夫、あえて規を踰え法を犯して鳳駕に近前する、その罪、実に万死に当れり。しかも甘んじてこれを為す所以のものは、洵(まこと)…

大塩平八郎 「檄文」

大塩平八郎 「檄文」 天より下され候 村々小前の者に至る迄へ 四海困窮致し候わば、天禄長く絶たん。 小人に国家を治しめば、災害並び至る」と、昔の聖人、深く天下後世、人の君・人の臣たる者を御誡め置かれ候ゆえ、 東照神君にも「鰥寡孤独において尤もあ…